官僚たちの夏
[第6話]
昭和36年=1961年、企業局長に昇進した風越(佐藤浩市)は貿易自由化から国内産業を守るための法案を作成していた。08/09放送
産業再編や企業合併を推進し、税制金融面から支援するというものだ。
だが、通商局長に就任した玉木(船越英一郎)は反対し、池内総理(北大路欣也)もこれを阻止しようとしていた。
そんな中、西丸(佐野史郎)が産業発展の一方で起こっている公害問題を記事にする。
風越は西丸に不満をぶつけ、鮎川(高橋克実)や庭野(堺雅人)も公害問題を考えようとはしない。
対して玉木らはこの問題を深刻に捉えていた。
やがて、風越は工場排水で汚染された川を視察した山本(吹石一恵)から、その実態を聞かされる。
事の重大さに気付いた風越は公害対策委員会の設置を呼びかけ、玉木を委員長に推薦した。
玉木は「公害三法」を立案し、成立へと準備を進める。
牧(杉本哲太)は、玉木の公害対策の不備を指摘し「全国工場再配置計画」をまとめる。
公害対策とともに、国内産業保護法にも関わる内容だった。
そんな中、玉木は日本企業が中東で掘り当てた油田の視察に出掛ける。
だが、風越は帰国した玉木に公害対策を優先するため、石油基金は後回しにしようと言う。
通産省と大蔵省の大臣レベルの予算折衝が始まった。
だが、池内が工場再配置計画の妥当性が見いだせないと言い、予算は回してもらえない。
一方で石油基金に大きな予算が回されたと聞いた風越らは激高。
須藤(長塚京三)は丸尾(西村雅彦)に、法案を通したいなら人事に大きなナタを振るえと言う。
通産省内は石油基金を進める玉木をリーダーにして動いていくかに思われた。
そんな中、丸尾は玉木を呼び出し、退官した特許庁長官の後任を命じる。
玉木は風越に、自分も日本を良くするために必死だったつもりだと真情を吐露。
風越も複雑な思いで、玉木を送り出す。
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通産事務次官。
重工業局自動車課長。
戦後日本を立ち直らせようと使命感に燃えている。
国内産業発展にすべてを注ぐ。
鉱山局石油課長補佐。
風越と共に産業派。
優れた行動力と粘り強さを持つ。
国内産業の保護を訴える「産業派」通産省官僚。
中小企業振興課長。
揉め事を解決するのに長けており、「潤滑油」との異名も。
東京経済新聞記者。
鋭い批評眼の持ち主。
風越と親密である。
重工業局長。
風越の上司。
「国民自動車構想」を推進。
特許庁総務課長。
海外の産業についてよく知っている。
東大の経済学部に籍を置いている。
通産省初の女性官僚に。
通商局為替課長補佐。
国際化を目指して自由貿易を理想とする「国際派」通産省官僚。
通商政策課長。
風越とは同期で、ライバル関係にある。
貿易重視の「通商派」で、風越と対立。
民自党幹事長。
「通商派」の考えを持つ。
官僚の前に立ちはだかる。
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