小栗旬の初主演ドラマ「貧乏男子」が1月スタート！

(12/20)

「今や飛ぶ鳥を落とす勢いの俳優は誰？」と質問すると､まず名前が挙がってくるのが小栗旬（おぐりしゅん=24）だろう。さまざまな配役を見事な存在感でこなしきり､演技の幅もどんどん広がっており､まさに人気と実力を兼ね備えた俳優に成長してきていると業界内でも右肩上がりの評判だ。

そんな小栗の最新作となるのが､2008年の1月にスタートする日本テレビ系ドラマ「貧乏男子（ボンビーメン）」（火曜午後10時～）だ。

「え､旬様が貧乏？」というお嘆きの声が聞こえてくるようだが､そのものズバリ､小栗が演じるのは貧乏でドジな男の子。

「等身大で､清らかで健全なバカを貫きたい」と小栗が話しているように､今年の連ドラ出演作である「花より男子2（リターンズ）」の花沢類や「花ざかりの君たちへ～イケメン♂パラダイス～」の佐野泉のような､クールなイケメンとは真逆で､「ドジ」「楽天的」「貧乏」という特徴をもった大学生をコミカルに演じるのだとか。

しかし､小栗の気合の入り方は並大抵のものではない。
というのも､今作品は小栗がかねてから念願としていた「連ドラ主演」だからだ。いくらまばゆい存在感を放とうとも､出世作となった「花男」シリーズの主演はあくまでも井上真央や松本潤､「花ざかりの君たちへ～イケメン♂パラダイス～」は堀北真希で､どちらも主演ではなかったわけだ。

1995年のデビューから13年目を経た連ドラ通算20作目で､ようやく手にした初主演だ。もちろん映画「クローズZERO」や蜷川幸雄演出の舞台「カリギュラ」での主演は果たしているものの､やはり連ドラ主演と言うステータスは大きい。映画､舞台ともに大好評だったので､今度のドラマで成功を収めれば事実上の三冠達成。まさに日本のトップ俳優として磐石な地位も確立できるだろう。小栗のはやる気持ちが伝わってくるようだ。

「最近は爽やかな役ばかりでしたから､こんな役をやらせてもらえてうれしい。応援してくれるファンを､いい意味で裏切ってみたいですね」と､小栗は言葉を重ねる。
新しい自分の顔を見せるために､あえてお調子者の貧乏学生役を選んだ。

同局の櫨山裕子プロデューサーは亀梨和也主演の特別ドラマ「ユウキ」で小栗を起用した際､すぐに次回作での出演をオファーしたのだとか。それが2006年の夏だった。

「演技力がある。女性に王子様と見られながら､素顔は野面だったりもする。その部分をもっと世に出したいと思った」と櫨山氏。

視聴率20％を稼ぎ出し続けた期待の星は､不振の続くドラマ界の救世主となりうるだろうか？（古田鉄寿）